イソフラボン高含有大豆
ここでご紹介する大豆は「ゆきぴりか」という品種の大豆です。おそらく名前を聞いたことはほぼ無いと思います。
2006年に誕生した新品種なので、なおさら耳馴染みは無いと思います。
この「ゆきぴりか」という大豆は、他の大豆には無い非常に個性的な特徴があります。
その特徴とは「イソフラボン含量が普通の大豆の1.5倍~2倍も含まれている」ということです。
新品種のため生産量はまだまだ極微小ですが、当店ではこの希少な大豆「ゆきぴりか」を令和5年産の新豆でお届けいたします。
収穫後天日乾燥をして、選別や袋詰を行った豆です。ご使用の際には、水戻しして茹でてお召し上がりください。
「ゆきぴりか」はいろいろな偶然が重なって生まれた大豆でした。
そもそも品種開発の発端では、イソフラボン含量が高い大豆の開発が目的ではありませんでした。最初は「豆腐に加工しやすいたんぱく質含量が高い大豆の開発」が目的でした。
というのも北海道の大豆は甘いものは多いのですが、たんぱく質含量が低いという、北海道産地の独特の特徴があったのです。
たんぱく質含量が低いために、「豆腐」に加工すると柔らい豆腐で、しかも収量が少ないという問題があったのです。
そこで、「豆腐」に加工する際にたくさん豆腐ができるように「たんぱく質量が高い大豆」が求められていました。
そのため、「ゆきぴりか」は、たんぱく質含量が高い大豆品種の父と母を選んで交配されました。かなりの年月を費やしながら、生育中の草姿やたんぱく質含量が高いものを中心に選抜して開発を重ねていました。
そんな中、ある時イソフラボン含量を測定してみると非常に高い値を示していることを発見しました。
しかも繰り返し調べてもやはりイソフラボン含量が高かったのです。
交配に使った両親のイソフラボン含量は決して高くありません。普通レベルのイソフラボン含量です。
しかし、どうやら祖先をたどってみると、その中にイソフラボン含量が高いものがあったそうです。
その大祖先の特性が、実に何代も経ってから偶発的に現れたのが「ゆきぴりか」でした。
まさしく「親よりも優れた子供ができた」パターンでした。もちろん最初の目的であるたんぱく質含量も非常に高い値です。
「ゆきぴりか」の名前の由来は、寒さに強いというイメージの「ゆき」と、アイヌ語で「美しい」を意味する「ぴりか」を組み合わせて命名されました。
まだまだ新品種として誕生してから日が浅い大豆のため、栽培量はかなり少ない大変希少な大豆です。偶然と期待を背負って生まれた大豆品種ですので、是非、ご賞味ください。
大豆によって加工適正はさまざまですが、この「ゆきぴりか」はかなりの広範囲に加工適正を発揮しています。
まず「豆乳」「味噌」「煮豆」「納豆」には非常に適正が高い大豆です。特にイソフラボンがたくさん含まれているので、豆乳がかなりおすすめです。
豆のサイズも大粒品種なので、「煮豆」もおいしくいただけます。
ただ、肝心の「豆腐」ですが、たんぱく質含量は国産大豆の中でもトップクラスなので収量は多く取れますが、イソフラボンの影響でしょうか、味に影響しているようです。
しかし、「豆乳」「味噌」「煮豆」「納豆」の加工適正はイソフラボンたっぷりのオールラウンドプレイヤーともいえる大豆ですので、是非、お試しください。
イソフラボンがたっぷりの煮豆です。ゆきぴりかはたんぱく質も最高レベルの含量が含まれていますので、しっかりとしたコクのある煮豆に仕上がります。
最近は全自動の「豆乳メーカー」も安く市販されていますので、簡単に毎日出来立て豆乳をおいしく飲んでいただけます。
当店の「イソフラボン高含有大豆ゆきぴりか」をご購入の際には、簡単にご家庭で調理できる「簡単レシピ」をお付けしています。このレシピには「豆乳メーカー」を持っていない場合のご家庭での手作り豆乳の作り方を記載しております。ご参考ください。
寒い季節は搾った豆乳で「豆乳鍋」を作っても非常においしいです。
イソフラボン含量ではこんなにも大きな差があります。豆腐加工に適した「エンレイ」などはたんぱく質含量は高いですが、イソフラボンは「ゆきぴりか」よりはるかに少ない量しか含まれていないことが良く分かりす。
同じ量のお豆腐を食べてもイソフラボン摂取量には大きな差があります。積み重なると結構な差に広がりそうです。
豆専門店として他店よりも良い状態の豆をお届けするために、全ての豆を一粒一粒手で選別しました。割れや虫食い豆、変色豆は、人の目で見て取り除いています。貴重なお豆だからこそ一粒一粒を大切にしてお届けしたいと思っています。
当店の『豆』はすべて酸素を遮断する密封包材に入れて、真空パックしております。
真空パックする際に、脱酸素材(エージレス)を封入しておりますので、袋の内部は酸素が無くなり、保存中もそのまま酸素が無い状態で維持できています。
ですから、豆の成分が酸化することなく、いつでも新鮮な風味を保っています。
しかも便利なチャック付袋で保存にも便利です。
酸素を抜いた真空包装をすることで以下のようなメリットがあります。
1)開封するまで豆が酸化しないので、開封するまでいつでも新鮮です。
2)袋の中には酸素が無いので、開封するまで常温で保管していても「カビ」が発生しません。
3)同じく酸素が無いので、開封するまで常温保管でも、害虫が発生しません。
開封後も袋のチャックをして、常温で保管していただき、適時必要量をお使いください。
豆料理が得意な方も、今日からスタートという方もご安心ください。当店では、原穀(生豆)商品には、すべて簡単豆レシピをお付けしております。
「豆を戻すときの水の量は?」とか、「豆を戻すときの水浸けする時間は?」とか今日からスタートする方でも、レシピどおりに一つ一つやっていけば、簡単に豆料理が完成します。
また、「今日から早速豆料理をしたいのだけど、どんな料理にしたらいいのかしら?」という場合でも、簡単レシピで、まずは1品、2品は完成です。
簡単レシピを足がかりに、家族がお好きな具材や味付けを加えていって、すぐにオリジナルのアレンジ豆料理にステップアップです。
また、調理中に分からないことがあったら、いつでもお電話ください。お気軽にご相談していただければ、スタッフもうれしく思います。
お電話:086-430-0280